いつも大変お世話になっております。
東日本塗料㈱メールマガジン担当の東海智代です。
平素より弊社製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
実は今年、初めて梅干を作りました。
塩分20%の昔ながらのしょっぱい梅干で、出来も非常に満足したのですが、
それよりもびっくりしたのが、漬けることによって梅から出る「梅酢」です。
この「梅酢」、超絶万能で、サラダにかけても、そうめんつゆに入れても、
梅の香りがさわやかに香り、とてもおいしくなるんです。
(焼酎とソーダで割っても良いそうです。塩分が気になりますが)
ただ、単独だとちょっと物足りないので、
大好きな「旭ポン酢」に少しだけ足す、という方法で楽しんでいます。
「旭ポン酢」も最強なのですが、梅酢を足すとさわやか度が増すんです!
最近は、生の茎わかめを塩抜きしてポン酢と梅酢で合えて食べるのが最高です。
(ビールにも焼酎にもハイボールにも日本酒にも合う。ワインは微妙。)
但し、入れ過ぎると体に悪い味(つまり塩気)がするので注意が必要です。
・・・・さて、本日は、塗料を扱う上では避けては通れない
「シンナー」についてお届けします!
ちょっとした読み物として、お付き合いくださいませ!
塗料業界はシンナーがつきもの!・・・ところで、シンナーって何?~シンナーの種類について~---------------------------------------------------------
塗料を希釈したり、用具を洗ったりするのに欠かせないのがシンナー。
しかし、このシンナーっていったい何なのか?ということを、
改めて考えたことはありますか?
1.そもそもシンナーってナニモノ?
2.シンナーにはどんな種類がある?
3.なぜ同じシンナーなのに使い分けるの?
4.間違ったシンナーの使い方をしたらどうなるの?
5.東日本塗料㈱のシンナー
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1.【そもそもシンナーってナニモノ?】
★一般的には「うすめ液」と言われるもの
★塗料の性能を補い、高めるもの
★用具の洗浄や脱脂などに使うもの
英語は「thinner」で、thin(薄める)+(n)erで、薄めるもの、という意味です。
有機溶剤の混合物で、塗料に入っている樹脂の溶解力に合わせて、揮発速度を制御、
つまり乾燥時間をコントロールしたり、塗りやすくしたりするものです。
一般的には「うすめ液」と言われているものと同意義です。
(お酒を水やお湯や炭酸で割るのと同じですね。飲みやすくなります。)
また、塗料に入っている溶剤だけでは足りない性能、例えば溶解性、蒸発速度、作業性、経済性を、シンナーを入れることによって高めることができる場合もあります。
(ゲームでいうと、装飾品などを身に付けることによって「防御力UP!」とか「攻撃力UP!」をする、とかですね。)
塗装用具の洗浄や、金属部の脱脂など油分を洗い流す使い方もあります。
2.【シンナーにはどんな種類がある?】
★溶解力や入っている有機溶剤の種類、主成分によって様々な種類があります。
入っている有機溶剤の種類によって、樹脂を溶かす能力が変わるため、
数多くの種類があります。
ここでは主なシンナーの種類について、説明しましょう。
・ラッカーシンナー(ラッカーうすめ液)
エステル・ケトン・アルコール・トルエン・キシレンなどを主成分としたもので、
ラッカー塗料を薄める際に使用します。
アルコールが入っているため、アルコールと相性の悪い塗料を希釈してしまうと、
ゲル状になってしまい、硬化不良を起こします。
塗料用シンナーより溶解力が強く、乾燥が早く、特有のにおいがあります。
・塗料用シンナー
主に塗料用具の洗浄などに使われますが、溶解力は非常に低いです。
油性系塗料や油変性合成樹脂塗料の希釈に使用します。
・エポキシシンナー
床材などに使用しているエポキシ樹脂配合の塗料を希釈するものです。
溶解力が高いのが特長で、塗装施工方法によって希釈率が大きく変わったりします。
なお、エポキシ樹脂を溶解させる成分でできているため、
組成の違うラッカーシンナーをエポキシシンナーの代用として使うことはできません。
・ウレタンシンナー
屋上防水などに使用しているウレタン樹脂配合の塗料を希釈するものです。
溶解力はラッカーシンナーより弱く、
ラッカーシンナーをウレタンシンナーの代用として使うことはできません。
・アクリルシンナー
床材などに使用しているアクリル樹脂配合の塗料を希釈するものです。
溶解力や乾燥速度を調整していますので、
こちらも、ラッカーシンナーをアクリルシンナーの代用として使うことはできません。
このように数多くの種類があります。
塗料の樹脂によって使い分けることで、不具合を防ぐこともできますので、
正しい使い分けをしたいですね。
3.【なぜ同じシンナーなのに使い分けるの?】
★シンナーと塗料には、それぞれの成分に相性があるからです!
シンナーの中の有機溶剤の種類によって、シンナーの樹脂溶解力が変わってきます。
そのため、組み合わせによっては、色が違ってしまったり、乾かなかったりという
不具合の原因にもなってしまうのです。
そのため、どんな塗料でも使える超便利な万能シンナーは存在しない!
ということです。
4.【間違ったシンナーの使い方をしたらどうなるの?】
★硬化不良
★塗膜の物性が出ない
★その他不具合の原因
シンナーに入っているものと塗料に入っているものが合わないと、
塗膜に悪影響を及ぼします。
シンナーを入れることによって、
塗料に入っている溶剤だけでは足りない性能(ゲームで言うと防御力や攻撃力)を
強化することができる、と先述いたしましたが、
それが適合しない成分だと、逆に性能が落ちてしまったり、
塗料そのものがゲル化してしまったりして、逆効果になってしまうのです。
「ここに塗料用シンナーの手持ちがある!ラッカー塗料を希釈しよう!」
と思っても、塗料用シンナーの溶解度が低く、
塗料用シンナーでは十分に溶かすことができずに揮発しない、
つまり、乾燥せず硬化不良を引き起こす、ということになります。
「ここにエポキシシンナーがある!ウレタン塗料を希釈しよう!」
と思っても、エポキシシンナーにはアルコール成分が含まれており、
ウレタン塗料に悪影響を及ぼし、硬化不良やその他不具合の原因になってしまいます。
また、適正な希釈率を守らないと、
乾燥時間が長引いたり、塗膜の物性が正しく出なかったりすることもありますので、
希釈率も守ることが必要です。
5.東日本塗料㈱の主なシンナー
★トップ14シンナー
「ウレタンシンナー」の一種。
屋上防水などに使用しているウレタン防水材関連製品の塗料を希釈するものです。
弾性トップ14、スーパートップ遮熱、AUコートの希釈をするときに使います。
ラッカーシンナーでの代用はできませんのでご注意ください!
★ソルエポシンナー
「エポキシシンナー」の一種。
ソルエポ90等エポキシ床材関連製品の希釈をするときに使います。
★ハイフローンシンナー
「アクリルシンナー」の一種。
ハイフローンの専用シンナーとなります。
詳しくはHPをご覧ください!
塗料業界はシンナーがつきもの!・・・ところで、シンナーって何?~シンナーの種類について~---------------------------------------------------------
ここまで、読んでいただき、ありがとうございました!
次回は、「フローン水系油面用プライマー」をお送りいたします。
それまで皆様、是非お気をつけて毎日をお過ごしくださいませ。
それでは、皆さま、また次回!
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