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塗料の基礎知識
2021/09/13

塗料業界はシンナーがつきもの!・・・ところで、シンナーって何?~シンナーの種類について~

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ピックアップ商品紹介!
塗料を扱っている私たちにとって、シンナーって身近ですよね。
でも、ところで、シンナーと一口には言いますが、
実は、様々な種類があり、
塗料によってシンナーを使い分けなければならないことは
ご存知でしたでしょうか?

本日は、まず「シンナーって何だっけ?」というところから、
シンナーの様々な種類について、ご説明しますね!


 本ページの目次 
  1. そもそもシンナーってナニモノ?
  2. シンナーにはどんな種類がある?
  3. なぜ同じシンナーなのに使い分けるの?
  4. 間違ったシンナーの使い方をしたらどうなるの?
  5. 東日本塗料㈱の主なシンナー
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 1. そもそもシンナーってナニモノ? 

まずは、塗料の中身を見てみましょう。


塗料の中身は、上記のようなもので構成されています。
今回、この右上の「溶剤」の部分がシンナーと関わってくるところとなります。

この溶剤とはなんでしょうか?
樹脂を溶かしたり、薄めたりするための透明な液体です。
大部分が石油から作られ、「有機溶剤」とも言われます。

ではそれを踏まえてシンナーとは一般的に
どのようなものなのでしょうか?
  • ⇒ 一般的には「うすめ液」と言われるもの
  • ⇒ 塗料の性能を補い、高めるもの
  • ⇒ 用具の洗浄や脱脂などに使うもの
英語は「thinner」で、thin(薄める)+(n)erで、薄めるもの、という意味です。
有機溶剤の混合物で、塗料に入っている樹脂の溶解力に合わせて、
揮発速度を制御、つまり乾燥時間をコントロールしたり、
塗りやすくしたりするものです。
一般的には「うすめ液」と言われているものと同意義です。
また、塗料に入っている溶剤だけでは足りない性能、
例えば溶解性、蒸発速度、作業性、経済性を、
シンナーを入れることによって高めることができる場合もあります。
塗装用具の洗浄や、金属部の脱脂など油分を洗い流す使い方もあります。



 2. シンナーにはどんな種類がある? 

溶解力や入っている有機溶剤の種類、主成分によって様々な種類があります。
入っている有機溶剤の種類によって、樹脂を溶かす能力が変わるため、
数多くの種類があります。
ここでは主なシンナーの種類について、説明しましょう。

 ラッカーシンナー(ラッカーうすめ液) 
エステル・ケトン・アルコール・トルエン・キシレンなどを主成分としたもので、
ラッカー塗料を薄める際に使用します。
アルコールが入っているため、アルコールと相性の悪い塗料を希釈してしまうと、
ゲル状になってしまい、硬化不良を起こします
塗料用シンナーより溶解力が強く、乾燥が早く、特有のにおいがあります。

 塗料用シンナー 
主に塗料用具の洗浄などに使われますが、溶解力は非常に低いです。
油性系塗料や油変性合成樹脂塗料の希釈に使用します。

 エポキシシンナー 
床材などに使用しているエポキシ樹脂配合の塗料を希釈するものです。
溶解力が高いのが特長で、塗装施工方法によって希釈率が大きく変わったりします。
また、エポキシ樹脂を溶解させる成分でできているので、
組成の違うラッカーシンナーをエポキシシンナーの代用として
使うことはできません


 ウレタンシンナー 
屋上防水などに使用しているウレタン樹脂配合の塗料を希釈するものです。
溶解力はラッカーシンナーより弱く、
こちらも、ラッカーシンナーをウレタンシンナーの代用として
使うことはできません

 アクリルシンナー 
床材などに使用しているアクリル樹脂配合の塗料を希釈するものです。
溶解力や乾燥速度を調整していますので、
こちらも、ラッカーシンナーをアクリルシンナーの代用として
使うことはできません



 3. なぜ同じシンナーなのに使い分けるの? 

シンナーと塗料には、それぞれの成分に相性があるからです!
シンナーの中の有機溶剤の種類によって、シンナーの樹脂溶解力が変わってきます。
そのため、組み合わせによっては、色が違ってしまったり、乾かなかったりという
不具合の原因にもなってしまうのです。
そのため、どんな塗料でも使える超便利な万能シンナーは存在しない!
ということです。



 4. 間違ったシンナーの使い方をしたらどうなるの? 

硬化不良
塗膜の物性が出ない
その他不具合の原因

シンナーに入っているものと塗料に入っているものが合わないと、
塗膜に悪影響を及ぼします。
シンナーを入れることによって、
塗料に入っている溶剤だけでは足りない性能(ゲームで言うと防御力や攻撃力)を
強化することができる、と先述いたしましたが、
それが適合しない成分だと、逆に性能が落ちてしまったり、
塗料そのものがゲル化してしまったりして、逆効果になってしまうのです。

「ここに塗料用シンナーの手持ちがある!ラッカー塗料を希釈しよう!」
と思っても、塗料用シンナーの溶解度が低く、
塗料用シンナーでは十分に溶かすことができずに揮発しない、
つまり、乾燥せず硬化不良を引き起こす、ということになります。

硬化不良一例

「ここにエポキシシンナーがある!ウレタン塗料を希釈しよう!」
と思っても、エポキシシンナーにはアルコール成分が含まれており、
ウレタン塗料に悪影響を及ぼし、硬化不良やその他不具合の原因になってしまいます。

また、適正な希釈率を守らないと、
乾燥時間が長引いたり、塗膜の物性が正しく出なかったりすることもありますので、
希釈率も守ることが必要です。


 4. 東日本塗料㈱の主なシンナー 
【東日本塗料㈱の主なシンナー】

 トップ14シンナー 

「ウレタンシンナー」の一種
屋上防水などに使用しているウレタン防水材関連製品の塗料を希釈するものです。
弾性トップ14、スーパートップ遮熱、AUコートの希釈をするときに使います。
ラッカーシンナーでの代用はできませんのでご注意ください


 ソルエポシンナー 

「エポキシシンナー」の一種
ソルエポ90等エポキシ床材関連製品の希釈をするときに使います
ラッカーシンナーでの代用はできませんのでご注意ください

 ハイフローンシンナー 

「アクリルシンナー」の一種
ハイフローンの専用シンナーとなります。
ラッカーシンナーでの代用はできませんのでご注意ください



いかがでしたでしょうか?
「シンナー」と一言で言っても、様々な種類と使い分けがあるんですね。

ここでわかったことは、
「なんでも使える万能シンナー」は存在しないということ。

正しい使い方・使い分けをすれば、非常に便利なシンナー
ぜひ、シンナーを便利に使って楽しい塗料ライフ(?)を!