「トップコートの色が変色している!なんで・・・(泣)?」~防水材不具合シリーズ第4弾~
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「防水材を塗ってトップコートを塗って完成!・・・・あれ?色がおかしい」
「ところどころ色が違う気がする・・・・なんで?」
「なんだか黒っぽくなっていたり、茶色っぽくなっていたり・・・・」

これまで、当HPでは、
防水材の不具合について、いくつか説明をしてきました。
防水材の不具合シリーズ① 防水材のフクレについて
「防水材がフクレてしまった!なんで?どうしたらよかったの(泣)?」
防水材の不具合シリーズ② 硬化不良にについて
「防水材が乾かない!なんで?どうしたらよかったの(泣)?」
防水材の不具合シリーズ③ 発泡・ピンホールについて
「防水材に泡やピンホールが発生してしまった(泣)!」
↑↑↑詳細は上記リンクからどうぞ!↑↑↑
さて、今回は・・・・・
こちらの写真をご覧ください。

これは、トップコート塗布後に起こった変色の様子です。
今回は、
「防水材トップコートの変色」の原因や対策、対処法について、
たっぷりとお伝えいたします!
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目次
トップコートの変色の原因
まずは、トップコートの変色の原因について
見ていきましょう。
原因1:撹拌不足・希釈剤の不適当な使用等によるトップコート変色
トップコート変色の例
現場の失敗例
「A液とB液を混ぜて、撹拌棒で混ぜたよ。しっかり混ざったように見えたけど・・・・」
「A液とB液?いつも目分量でやっているから、今回も大丈夫だと思って・・・・」
「粘度が高かったから、いつも持ってる塗料用シンナーで希釈したよ」
トップコート変色の原因
2液タイプのトップコートを使用する際、
A液とB液の混合には、必ず重量比で計量し、電動撹拌機を使用しましょう。
また、希釈剤や希釈割合は必ず守りましょう。
対策
上記のような方法で塗装してしまうと、
弊社が出している色に比べ、濃くなったり薄くなったりと、
思ったものと違う色になってしまうことがあります。
2液トップコートのA液とB液を混ぜる際、
電動撹拌機ではなく、撹拌棒などを使った手撹拌の場合、
混ざっているところと混ざっていないところが出る撹拌ムラや、
全体的な撹拌不足に陥る可能性があります。
そうなると、A液とB液が分離してしまい、
マーブル模様のようになってしまうことがあります。
そのため、A液とB液は、必ず秤を使って重量比で正しく測り、
撹拌には電動撹拌機を使用しましょう。
また、トップコートを塗る前の、防水材やプライマーの撹拌不足でも、
ブリードによる変色が起こってしまいます。
更に、希釈剤についても、適正な希釈剤を適正な割合で使用しましょう。
どうしても不安な方は、1液トップコートに切り替えるという方法もあります。
(1液トップコートの場合でも、希釈剤は正しく測って使用しましょう)
原因2:可使時間を超えた塗料を使用したことによるトップコート変色
トップコート変色の例
現場の失敗例
「塗装にちょっと手間取ってしまって、可使時間を過ぎてしまったかもしれない」
「休憩をはさみながら塗っていたら、結構時間がかかっちゃった」
「時間が経つにつれて粘度が上がっていったのが気になったけど、希釈したら塗れたよ!」
可使時間を超えた塗料を使用して施工してしまうことも、
トップコート変色の原因となります。
対策
「色がのぼる」という言葉を聞いたことはありませんか?
これは、塗装した直後よりも、乾いた後の方が色が濃くなる現象です。
この現象は正常な現象であり、変色ではありません。
しかしながら、可使時間を超えたトップコートは「色がのぼっている」状態となります。
この状態で塗装をしてしまうと、変色だけではなく、
他の不具合を起こす原因ともなりますので、注意しましょう!
可使時間はしっかりと守って下さいね。
<参照>
防水材に泡やピンホールが発生してしまった(泣)!」~防水材不具合シリーズ第3弾~
原因3:下地の影響によるトップコートの変色
トップコート変色の例
現場の失敗例
「下地が何かよくわからなかった。だからそこにあったプライマーと防水材を使ったよ!」
「下地が金属面ってわかっていたけど、どうしても水性トップコートを塗りたかった」
トップコート変色の原因
まずは、下地判断です!重要!
正しい下地判断ができないと、それに合った処理も、
プライマーの選択もできません。
このことが、トップコートの変色の原因に繋がってしまいます。
対策
例えばアスファルト防水面に溶剤塗料を使用してしまうと、
アスファルトの成分(タールなど)が溶け出し、浮き出て来ます。
そうすると、トップコートが黒く変色することがあります。
(その状態でローラーを使用すると、ローラーが真っ黒に!!!)
さらに、金属面に防錆効果のない塗料を使用してしまうと、
金属面が錆びてしまい、サビが浮き出て茶色く変色してしまいます。
上記にある「どうしても水性のトップコート」という場合は、
必ずサビ止め効果のあるプライマーを使用しましょう!
また、しっかりとした下地判断および、適切な下地処理を行い、
その上で、正しいプライマーを選択することで、変色を防ぐことができます。
サビ止め効果のある弊社製品
遮熱サビ止めプライマー
水性サビ止めプライマー
ツインコートアクアHB(トップコート)
原因4:硬化途中の水分の影響でトップコートが変色した
トップコート変色の例
現場の失敗例
「乾燥途中に雨に降られてしまって・・・・塗膜が白くなってる!」
「施工が夜遅くまでかかってしまった。外が寒いから、結露の影響受けないかな・・・・」
トップコート変色の原因
完全に硬化しきらない状態や、乾燥途中で雨に降られてしまったり、
冬期など、結露の影響を受けやすい時にも
トップコートが変色してしまうことがあります。
これを「白化(はっか)」と言います。
対策
乾燥途中の水分は絶対に避けてください!
特に冬場は、結露の影響を避けるためにも、
なるべく15時頃までには施工を終えましょう。
雨に降られてしまったり、夜露、結露の影響などで、
水が当たってしまったところが「白化」した場合、
そのままトップコートを塗ることはできません。
研磨し、プライマーから塗りなおさなければならないため、
非常に手間がかかってしまいます。
材料費や人工代もその分、上乗せしてしまいますので、
天気や気温変化などには、十分注意してくださいね。
トップコートが変色してしまった場合の処理方法
さて、防水材トップコートの変色の原因はお分かりいただけたでしょうか?
「いや、待て、既に変色してしまっている!」
という場合。
どうしたらよいのでしょうか?
下記に、処理方法をご紹介いたします!
トップコートが変色してしまった場合の処理方法
- 白化した部分は研磨する
- 適当なプライマーをもう一度塗布する
- 再度トップコートを塗布する
下記に、今回の内容を一覧表にして、まとめておきますね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
せっかく時間とコストをかけて防水工事をするのですから、
不具合なく、キレイに仕上げたいですよね。
ぜひ、ご参考いただけますと幸いです。
それでは、不具合のない美しい防水材ライフ(?)をお過ごしください!