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【6/29号】弱溶剤って結局何?溶剤系と水性系とどう違うの?

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いつも大変お世話になっております。
東日本塗料㈱メールマガジン担当の東海智代です。
平素より弊社製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

私は何でもかんでも臭いを嗅いでしまいます。いえ、嗅いでしまうそうです。
その癖は友人に「何でなんでも臭い嗅ぐの?」と言われたことがきっかけで気が付きました。
例えばワイン、ウィスキー、日本酒はもちろん、初めて食べるもの・飲むもの、
新しい本、服、洗濯もの(洗ったもの)、いつ買ったかよく覚えていない肉・野菜、
最後に使ったのはいつだったかよく覚えていない固まりかけた謎の調味料、
洗濯のタイミングを探るために散々着た服(ニオイ判断で洗うかもう一度着るか決める)、
果ては誕生日にもらったプレゼントの紙袋まで。臭いを嗅げば中身が分かるかのように。
弊社で工場研修に行った際も、あらゆる塗料の臭いを嗅ぎまくり、途中で制止されたほど。
鼻がいいのはそうなのですが、40歳にもなってあまりにもニオイ好きだと、
ちょっとおかしいと思われるかもしれませんので、そろそろ控えようかと思っております。
(そういえば、先日めでたく40歳になりました。お祝いありがとうございます)

さて、本日は、
「弱溶剤とは?」について、お伝えいたします。
HPリンクはこちら!
弱溶剤って結局何?溶剤系と水性系とどう違うの?~選び方とメリット・デメリットについて~
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塗料を選ぶ際に、「溶剤」「水性」は非常に重要なポイントですよね。
では、「弱溶剤」はどのような位置づけ、どのようなメリットがあるのでしょうか?

まずは、溶剤・水性系塗料の特長について、まとめていきましょう。

【溶剤系塗料とは?】
塗料の成分の中の樹脂を混合しやすいように溶かしたり、
薄めたりする際に使用する透明な液体が溶剤です。
大部分は石油から作られ、「有機溶剤」と言われていますが、
これを使用して製造した塗料が溶剤系塗料となります。

【水性系塗料とは?】
溶剤のかわりに水を使用して製造した塗料のこと。

ここまでは皆さまもご存知かと思います。
では弱溶剤はどのようなものなのでしょうか?

【弱溶剤とは?】
まずは、先に説明した有機溶剤。
これは、強溶剤と弱溶剤に分けることができます。
★強溶剤★
石炭やコークスと呼ばれる石炭から作られる燃料を使用して製造したものが強溶剤。
トルエン・キシレンという芳香族と呼ばれるものを使用しているため、
芳香族炭化水素と呼ばれています。
簡単に言うと、ラッカーシンナー、エポキシシンナー、ウレタンシンナーなど、
強いシンナーを使用します。
☆弱溶剤☆
原油を精製して製造した溶剤が弱溶剤。
ターペン、ミネラルスピリットという脂肪族と呼ばれる物質を使用しているため、
脂肪族炭化水素と呼ばれています。
簡単に言うと、塗料用シンナーという弱いシンナーを使います。

【強溶剤と弱溶剤はどう違うの?】
ものを溶かす力が強い溶剤が強溶剤。そしてこれを使用している塗料が溶剤系塗料。
(強溶剤系塗料=溶剤系塗料となることが多いです)
ものを溶かす力が弱い溶剤が弱溶剤。そしてこれを使用している塗料が弱溶剤系塗料。

ここまでで、強溶剤・弱溶剤・水性系塗料の違いを説明いたしました。
では、塗料になった際のメリット・デメリットは?

【溶剤塗料のメリット・デメリット】
●メリット●
やはり特筆すべきは耐久性・耐候性でしょう。
耐摩耗性にも優れているため、非常に丈夫な塗膜となります。
また、密着力も強いのが特長です。

△デメリット△
ニオイです!
非常に強い溶剤臭(ツンとくる!シンナー臭)がします。
そのため、臭気が出せない場所、環境に配慮しなければならない場所、
住宅密集地などでは、あまり好まれません。

【弱溶剤塗料のメリット・デメリット】
●メリット●
弱溶剤系塗料は、溶剤系塗料と水性系塗料のちょうど中間の位置づけです。
そのため、耐久性や耐候性については、水性系塗料よりも優れています。
また、弱溶剤系塗料は、溶剤系塗料よりもニオイが比較的弱く、
ものを溶かす力が溶剤系塗料より弱いです。
改修時に、旧塗膜層を傷めづらいというメリットがあります。

△デメリット△
溶剤系塗料と比べニオイが比較的弱いとはいえ、
やはり灯油に近い特有のニオイはあります。
そのため、「どうしてもニオイを極限まで少なくしたい」「環境に配慮したい」
というご希望をお持ちの場合は、
弱溶剤系・溶剤系はどちらも避けたほうが良いかもしれません。

【水性系塗料のメリット・デメリット】
●メリット●
まずは比較的低臭です。
もちろん、完全無臭というわけではありませんが、
溶剤系・弱溶剤系塗料に比べると、ニオイは圧倒的に抑えられます。
最近では、環境・体への影響を鑑みた結果、水性系塗料を選択する現場が増えています。

△デメリット△
やはり耐久性や耐候性は溶剤系塗料には劣るというイメージがあります。
実際に、劣るものも多くあります。
しかし、弊社の水性塗料では、溶剤系にも負けず劣らずな性能を持っている水性系塗料を
多くラインナップしております。

【どう使い分ける?】
上記の通り、
・臭気
・環境配慮
・耐久性・耐候性
などの点で使い分けることができます。
例えば、
「とにかく耐久性・耐候性重視!メンテナンス期間を延長したい」
と言うときは、溶剤系塗料。
「ニオイも気になるけれど、やはり耐久性も重要」
と言うときは、弱溶剤系塗料。
「とにかくニオイや環境重視!」
というときは、水性系塗料。
のように、使いわけるのが良いでしょう。
また、環境やコスト、耐久性、メンテナンス時期を鑑みた上で、
水性系塗料は外壁を、屋根は水性系塗料より耐久性の強い2液の弱溶剤系塗料を施工、
など、一つの製品にこだわらず、目的と用途に合わせて施工することが重要です。

【東日本塗料の弱溶剤系塗料】
HNTシリコンワン・・・・・屋根・壁に施工できる1液弱溶剤系塗料
HNTシリコンルーフ・・・・屋根改修時に耐久性を付与する2液反応型弱溶剤系塗料

いかがでしたでしょうか?
下記HPリンクには、上記弊社製品の詳しい説明なども載せております。
是非クリックしてみてくださいね。

詳しくはHPをご覧ください!
弱溶剤って結局何?溶剤系と水性系とどう違うの?~選び方とメリット・デメリットについて~
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ここまで、読んでいただき、ありがとうございました!
次回は、「帯電防止塗料とは?」をお送りいたします。
それまで皆さま、是非お元気で毎日をお過ごしくださいませ。

それでは、皆さま、また次回!

【お問い合わせ先】
東日本塗料株式会社 営業部 メールマガジン担当
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