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弊社製品について
2026/10/06

エコフローン#12で学ぶJIS A 6021|ウレタン防水の性能試験と膜厚の重要性

亀田 智代
塗料ナレッジノート
「塗装工事中の溶剤の使用は避けて欲しい」
「環境対応型の使用はないか」
「特化則に対応した防水仕様は組めないか」

近年、ウレタン防水の改修現場では、施工時だけでなく、
仕様選定の段階から環境への配慮を求められるケースが増えてきております。
化学物質に対する規制や管理が厳しくなる中、
塗料では水性化やTX(トルエン・キシレン)フリー製品への切り替えが進んでいます。
ウレタン防水材も例外ではなく、
現場によってはプライマー・ウレタン防水材・トップコートすべてに
環境配慮型製品を求められるケースもあります。

そこで今回は、11月にリニューアルを迎える、
オール環境配慮型の防水仕様をご提案できる「エコフローン#12」をご紹介しつつ、
このエコフローン#12が取得しているJIS規格についても
説明していきます!

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目次

「エコフローン#12」とは?

「MOCAフリー」の機運が高まる中、
「作業をする方に対して、安全性を配慮した防水材を作ろう。」と開発された製品。
労働安全衛生法、特化則に該当する「MOCA」を使用しておりません。
また、エチルベンゼンも非含有でTDIの含有量を1%未満に抑えておりますので、
特化則に該当せず、作業する方が安心して使用できる塗料です。
他にも・・・・
★TXフリー
★ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆取得
★無鉛
★優れた塗膜性能 JIS A 6021 建築用塗膜防水材に適合した塗膜性能を保持
という特長があります!

11月からのリニューアル内容

11月からのリニューアルでは、セット容量を16㎏から24㎏へ増量します。
A液が8㎏、B液が16㎏です。
それにより、配合比がA液:B液=1:2となります。
また、平場用・立上がり用の色をライトブルーに変更します。
施工時の使用感は従来品と変わりませんのでご安心ください!

JIS A 6021認証のウレタン防水材

「エコフローン#12」は、特定化学物質予防規則(特化則)に対応し、
JIS A 6021の認証を取得したウレタン防水材です。
これにより、「JIS認証のウレタン防水材を組み込んだ環境対応型の仕様」に
対応することが可能となります。
ところで、この「JIS A 6021」とはどのような規格なのでしょうか?
JIS A 6021の認証を取得するには、決められた規格以上の性能であることが求められます。
もちろん、「エコフローン#12」もJIS A 6021を取得しています。
では、性能評価試験ではどのような性能を確認するのでしょうか。
実は、JIS A 6021では、ウレタン防水材が建物の動きや温度変化、
また、劣化に対して必要な性能を備えているか、さまざまな試験によって確認します。
知っているようで知らないJIS規格。
次項以降は、この「JIS A 6021」に焦点を当ててご紹介したいと思います!

JIS A 6021とは?ウレタン防水材に求められる性能

まず、ウレタン防水の規格はJIS A 6021建築用塗膜防水にて定められています。
先程の表に試験項目が並んでいますが、大まかに4つに分類されます。
①引張性能
②引裂性能
③劣化処理後の引張性能
④加熱後の性能・劣化処理後の性状

① 引張性能

引張力にどこまで耐えられるか、どこまでの伸びるかを数値化したものです。
実際には地震やクラックで下地が動いた場合、
その上に施工しているウレタン防水も引っ張られる形で負荷がかかります。
この力にどこまで耐えられるかに関係します。

実際の試験では、ダンベルの形に打ち抜いた試験片を用意します。

引張試験に使用するダンベル型の塗膜片

そして、この塗膜辺を一定の速度で引っ張り続けて、
切れた直前に塗膜にかかっていた力から「引張強さ」、
切れた直前の塗膜の伸びから「破断時の伸び率」をそれぞれ求めます。

実際の引張試験の様子

② 引裂性能

塗膜が引き裂きに耐えられる力を表します。
アングル型に打ち抜いた塗膜片をセットして引っ張ります。

引裂試験に使用するアングル型の塗膜片

アングルの角に力が集中し、塗膜が引き裂かれた直前の力から「引裂強さ」を求めます。

実際の引裂試験の様子

入隅や役物周りなどはこのアングル型の形をとることが多く、
力が集中しやすい場所になります。
また、厚みが薄いと引裂強さが低くなる傾向にありますので、
地震や下地の動きによる破断のリスクが大きくなります。

③ 劣化処理後の引張性能

4種類の劣化処理を行った塗膜で引張試験を実施して、
通常の引張試験と比較してどれだけ性能を保っているかを求めます。

劣化処理方法 処理内容
加熱処理 80℃に加熱
促進暴露処理 促進曝露(紫外線)
アルカリ処理 アルカリ溶液に浸す
酸処理 酸溶液に浸す

 

④ 加熱伸縮性能・劣化処理後の性状

加熱伸縮性能は、80℃で加熱処理した前後でウレタン塗膜が
どれくらい伸び縮みするかを測定したもので、
熱に対して塗膜が伸び縮みしやすいかを表します。
劣化処理後の性状は、
ウレタン塗膜を伸ばしたままの状態で劣化処理(加熱・促進暴露・オゾン)を行い、
塗膜の破れやひび割れが起きずに耐えられるかを試験するものです。

塗膜の厚さはウレタン防水の性能にどう影響する?

ウレタン防水のよくある現場の不具合として、
「下地の動きによるウレタン防水の破断」や「落下物による傷・破れ」の他に、
【塗膜が薄いことによる耐久力の低下】が挙げられます。
厚みについては、使用量を守って施工してもらうことで必要な厚みは確保できるため、
使用量と工程をキチンと管理することが重要となります。

ここで、「じゃあ、塗膜が薄くなった場合はどうなるの?」と思われるかもしれません。
実際に硬化させれば見た目には同じに見えます。
遠目に見た場合は、どの程度の厚みか分からない場合がほとんどです。

必要な厚さで施工することが、防水性能を長く維持する為に必須となります。
そこで、今回は塗膜の厚さが塗膜性能にどれほど影響するか実験を行いました。
使用量を守ってキチンと施工することが、
長期的に一番良いということを実際に見ていきましょう。

厚さを変えて性能を比較

では、厚みが変わるとこの性能は変わるのでしょうか?
実際に試験を行って確認しました。
それぞれ厚さを変えて試験用のウレタン防水塗膜を作成しました。

Aはこの試験の標準の厚さです。(2.1mm)


Bは標準の8割程度の厚さです。(1.8mm)


Cは標準の3分の1の厚さです。(0.6mm)

試験結果

実際の試験結果はコチラです!

結果を比較すると、塗膜の厚さが薄くなるほど引張強さは低くなりますが、
規格値は十分満たしていることが分かります。
しかしながら、塗膜の厚さが薄くなると、
引裂強さは低くなり、Cの値は規格値ギリギリの値となりました。

薄膜になると何が起こる?

上記結果から、塗膜の厚さが薄くなればなるほど、
「平場面の伸びへの強さはある程度もっているが、
力が集中しやすい入隅や役物周りで破れるリスクが増す」
ということがわかります。

通常の施工では2回に分けて施工して厚みを確保しますが、
極端に薄い箇所が残った場合は破断のリスクが大きく上昇します。
特に役物がたくさんある現場では、
膜厚の管理・ガラスクロス貼りによる対策が必須となります。

おわりに|ウレタン防水は「膜厚管理」が重要

ウレタン防水の力を100%引き出すためには塗膜厚(使用量)の管理が重要で、
厚みが薄いと下地の動きに追従できず破れ漏水のリスクが増えます。
役物周り・入隅や出隅では使用量を計算し膜厚を確保し、
ガラスクロスによる補強張りを入れて下さい。

また、「エコフローン#12」についても、是非ご検討くださいね!

エコフローン#12について

今回は、オール環境配慮型の防水仕様を提案できるのMOCAフリーウレタン防水材です。

  • 詳しい商品内容を知りたい方
  • リニューアル内容を知りたい方




監修者

東日本塗料㈱営業部 亀田智代

東日本塗料株式会社 営業部所属。
建築塗料や床材、防水材、遮熱塗料に関する情報整理や社内外向けコンテンツ制作を担当している。
お客様との日々のやり取りを通じて得た現場の声をもとに、ホームページやカタログ、メールマガジン、SNSでの情報発信や、採用に関わるコンテンツ制作にも携わる。
現場の実情や社内の取り組みが正しく伝わるよう意識しながら、本記事を監修している。

監修者 営業部 〇〇


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