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2026/06/30

【断熱コートシリーズ】塗膜の膨れはなぜ起こる?想定される不具合事例と原因・予防・対策を解説

亀田 智代
塗料ナレッジノート
断熱コートシリーズは、屋根や外壁の暑さ対策として
多くのお客様にご採用いただいています。
その中でも特に多いのが、施工後の仕上がりに関するご相談です。

「塗膜がプツプツしてきた」
「表面が膨らんできた」
「思ったような仕上がりにならない」

このようなお問い合わせの原因として多いのが、「フクレ(塗膜の膨れ)」です。

塗料は、施工方法や下地の状態、施工時の気象条件など、
さまざまな要因によって仕上がりや耐久性が左右されます。
これらは施工条件や下地の状態によって発生することが多く、
事前にポイントを押さえることで防げるケースも少なくありません。

今回は、断熱コートシリーズで想定される代表的な不具合事例と、
その原因・予防方法・対策について分かりやすくご紹介します。

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目次

代表的な不具合

その中でも、特に湿気の多い梅雨時期にお問い合わせが増えるのが、
「フクレ(塗膜の膨れ)」です。
下地や塗膜に残った水分が原因となって発生することが多く、
施工条件によっては断熱性能や塗膜の耐久性にも影響を及ぼす場合があります。
まずは、「フクレ」の原因と予防方法についてご紹介します。

塗膜層のフクレ

フクレとは


乾燥不十分による断熱コートEXのフクレ
わかりづらいですが、赤丸の部分がフクレです。


塗膜が下地から浮いて盛り上がってしまうこと。
美観を損なうだけではなく、破断の恐れが発生し保護機能もなくなってしまいます。

フクレの原因

下地に残留する水分が蒸発し、逃げ場のない気化した水分が原因であることが多いです。
この水分が塗膜層を押し上げて、フクレが生じてしまうのです。
この水分の原因として考えられるのは、
湿気がある環境(梅雨時期など)下での施工状況や下地・プライマーの養生不足です。
また、経年劣化、下地との相性の影響で、
下地と上塗りとの層間で密着不良が発生し、浮きが発生し膨れが生じることもあります。

フクレの対策

雨天予報が出ている場合や梅雨時期の施工は避けましょう。
または施工面が濡れている場合は、ウエスで充分に拭き取り養生時間を設け、
しっかり乾燥させるなどの対策が重要です。

改修方法

膨れ部分の塗膜を除去し、残留した水分を乾燥させ、養生します。
十分に乾燥させた後、フィラー等で面揃えを行いましょう。

お問合せの多い不具合事例

その他断熱コートで想定される不具合事例について、
発生原因と予防・対策方法を簡単にまとめてみました。

下地(コンクリート・モルタル)の不具合

構造クラック

【発生原因】
コンクリート・モルタル塗り面に割れが発生したため、
その部分で仕上げが不連続となっている状況です。
モルタル自体の収縮によるクラックと、
躯体の収縮によるクラックとの2種類があります。

【予防及び対策】
<幅0.3㎜以上の場合>
Uカット後、プライマーとポリマーセメントで処理し、
フローンシーリングを充填し面揃えを行う。

<幅0.3㎜以下の場合>
ポリマーセメントモルタルにて処理

浮き

【発生原因】
モルタル塗りとコンクリート躯体との接着界面が分離して、
両者が一体となっていない状態を「浮き」といいます。
浮きが成長して目視で判断できる場合は「はらみ」といい、
浮きの小規模なものを「ふくれ」と呼びます。
浮きが次第に拡大していくと、その塗膜は躯体から剥がれ離脱しててしまいます。

【予防及び対策】
浮いた部分を撤去(はつり)した後、
ポリマーセメントモルタル(フローン無機防水)にて補修します。
または、エポキシ樹脂注入やアンカーピンによる固定(ピンニング工法)を行います。

欠損

【発生原因】
庇部分や出隅部分やベランダの面台の部分などは、劣化を厳しく受ける部分です。
そのため、ひび割れが生じた後に脱落することがあります。
このように浮きを伴わずに小部分が欠けることを、一般に欠損といいます。
この場合も浮きの剥落と同様、人身事故になりかねない危険な状態です!

【予防及び対策】
欠損部分を清掃し、ポリマーセメントモルタル(フローン無機防水)にて処理します。

エフロレッセンス(白華)

【発生原因】
雨水などの浸入により、コンクリートが中性化してしまってアルカリ成分が溶け出し、
白く結晶化してしまうことをエフロレッセンスといいます。
また、ひび割れ部分から雨水が入ったり、
その他の部分から入った雨水がひび割れ部分から流れ出て、
白華を生じる場合などもあります。

【予防及び対策】
高圧水洗(14.7~19.6MPa)および、
サンダー・ワイヤーブラシなどにて脆弱部を除去します。

水漏れ

【発生原因】
躯体コンクリートとモルタル塗り層との間に雨水が侵入して発生します。
ひび割れや浮き欠損などが、水漏れの原因となることが多いです。

【予防及び対策】
雨水侵入箇所を特定した後、防水処理を行います。

錆水の付着

【発生原因】
鉄部の錆が壁面に現れている状況です。
錆の出る原因をしっかりと特定しなければなりません。

【予防及び対策】
ケレン・防錆処理後、ポリマーセメントモルタル(フローン無機防水)にて処理します。

施工作業時の不具合

塗料の飛散

【発生原因】
大面積を施工時に塗料が飛散し、階下の自動車や建造物などに付着してしまう状況です。

【予防及び対策】
建物端部では、吹付け作業は避けてローラーで施工しましょう。
飛散拡大を防ぐ為に外壁廻りにネットを設ける方法もあります。
飛散が予想される場合は、自動車等に飛散防止ネットを設けましょう。

塗料の流出

【発生原因】
施工納期が迫っているため、降雨の予想がありながら施工してしまい、
結果、雨に降られて塗料が流出してしまった。

【予防及び対策】
施工前には必ず天気予報のチェックを行いましょう!
特に冬場の低温時期は乾燥に時間がかかるので、早い時間帯での判断が必要です!

塗料の皮張り

【発生原因】
天端を開放したら、塗料の端部に皮が張っていて使用できなくなってしまう状況です。
また、塗料の石油缶を開放してそのまま放置していたら、
表面に皮が張ってしまったということもあります。

【予防及び対策】
日が差す部分に積み上げて放置しないようにしましょう。
開缶後はなるべく使い切るよう塗装計画を立てることをおススメします。
やむ追えず開缶した場合は、乾燥しないように、
ビニールをかぶせたり、水を吹きかけたりして、天端の封を必ず行いましょう。

塗布量の不具合①~少なすぎる場合~

【発生原因】
塗布量が少なすぎて、材料が余ってしまった。

【予防及び対策】
最低塗布量をしっかり守りましょう。
例えば、多孔質ローラーの場合
★壁面で1.2kg/㎡(2回塗り)
★屋根面で0.7kg/㎡(2回塗り)
★吹付けの場合、0.7kg/㎡

以上の最低塗膜厚を確保しないと、
断熱コートシリーズ塗膜物性は、十分に発揮できません。

塗布量の不具合②~多すぎる場合~

【発生原因】
一度の施工で多く厚みをつけてしまい、標準使用量より厚く塗布してしまう状況です。

【予防及び対策】
断熱コートシリーズは厚みがあるほど熱緩衝効果を発揮します。
しかし厚くつけすぎると、
塗膜強度低下につながる等塗膜欠陥を生じる可能性もあるため、
標準使用量内での施工をお願いします。

おわりに

このように、不具合ばかり並べられると、少し怖い気もしますが、
ここでご紹介した不具合は、断熱コートシリーズ以外の塗料でも起こりうることです。
間違いのない施工を行うためにも、少し意識するだけで仕上がりが大きく変わります。
断熱コートシリーズを正しい方法で施工し、
夏だけではなく、冬にも快適な環境を作り上げましょう!
ご不明点は弊社営業担当まで、お気軽にご相談ください!

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すべてをこのページでサポートします。

  • 「断熱効果ってどのくらい?」
  • 「夏や冬に本当に違いが出るの?」




監修者

東日本塗料㈱営業部 亀田智代

東日本塗料株式会社 営業部所属。
建築塗料や床材、防水材、遮熱塗料に関する情報整理や社内外向けコンテンツ制作を担当している。
お客様との日々のやり取りを通じて得た現場の声をもとに、ホームページやカタログ、メールマガジン、SNSでの情報発信や、採用に関わるコンテンツ制作にも携わる。
現場の実情や社内の取り組みが正しく伝わるよう意識しながら、本記事を監修している。

監修者 営業部 〇〇

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