防水工事における端末テープの役割とは|折板屋根補強や応急処置にも活用
亀田 智代
幅75mmの「端末テープ」は、シート端部と躯体を橋渡しして水の侵入や剥離を防ぐ、
まさに「仕舞いの要」となる存在です。
半分ずつ重ねて貼り、入念な転圧で「浮き」を封じ込めるのが基本的な施工方法ですが、
実はこの高い接着力と適度な柔軟性、
現場のプロの間では本来の用途以外でも重宝されているとか…。
今回は防水層を守る鉄壁のガードマンとしての役割を再確認しながら、
知っておくと現場で役立つかもしれない?!
「端末テープの意外な活用方法」にスポットを当ててご紹介します!
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端末テープとは
防水工事の現場でよく耳にする「端末テープ」。
「テープなら何でもいいんじゃないの?」と思われがちですが、
実はこれ、防水シートの寿命を左右するとっても大切なアイテムなんです。
端末テープ基本仕様

【素材】
一定の厚みがあるブチルゴム製の粘着テープ
【規格】
幅75mm × 長さ25m。
【用途】
HNT自着シートの端末(端部)処理専用のテープです。
シート同士のジョイント(重ね合わせ)に使用する「ラップテープ(幅90mm)」とは、
サイズと用途が明確に区別されています。
ウレタン防水X-1工法における自着シート施工時の端部処理として
使用されるケースが一般的です。

端末テープ使用のポイント
躯体の立上り部や役物周りなど、
HNT自着シートを張り終えたすべての端部に使用します。
【貼り方の基準】
躯体(建物本体)とシートの端部に、テープの幅が半分ずつ重なるように貼り付けます。
つまり、シート側に約37.5mm、躯体側に約37.5mmが掛かるように配置するのが
標準的な施工です。
【貼り方のポイント】
一番大切なのは、貼った後に上からしっかり転圧すること。
「最後の一押し」が、建物を雨から守る最大の秘訣なんですね。
シート同士の重なり(ラップテープ)を処理したすぐ後に行う重要な工程です。
この後に、さらにガラスクロスや防水材を塗り重ねて、鉄壁の防水層が完成します!
端末テープの活用方法
実は、この「端末テープ」。
優れた接着性と75mm幅という絶妙なサイズ感は、
実は現場の「困った」を救う万能アイテムでもあります。
そんな意外な活用術をご紹介します!
折板屋根改修時の継目補強
折板屋根の継目を端末テープで処理することで、
雨の侵入抑制、および上塗り材の破断抑制に貢献します。
断熱コート、断熱コートEXの折板屋根仕様にも組み込まれており、
安定した防水効果が期待できます。
折板屋根の断熱コート防水工法です。
こちらをご覧ください。
折板の継目を端末テープで処理しています。
その後、断熱コートを吹き付けます。

下地防水の応急処置

突発的なひび割れや軽微な漏水が発生した際、
端末テープを用いることで、簡易的かつ迅速な止水対応が可能です。
本施工をすることを前提として、それまでの一時的な処置として有効です。
貫通穴が発生した部位の補修に
腐食し貫通した屋根の穴など、
シーリング材で埋めることすら不可能な箇所においても、
端末テープの幅に収まる大きさであれば応急処置に使用できる可能性があります。
端末テープ活用時の注意点
端末テープは、上に防水材や断熱コートシリーズのような、
厚みをつける塗膜を上塗りすることを想定したテープとなっております。
・長期間むき出しで貼り付けておくこと
・薄膜塗料のみで仕上げること
以上のことは、粘着力低下による剥離や仕上り不良の原因となります。
ご承知おきくださいませ。
おわりに
現場の知恵から生まれた「意外な活用方法」も非常に便利ですが、
やはり端末テープの本領は、
防水層の最前線で水の侵入を許さない「仕舞いの精度」にあります。
最後は入念な転圧で「浮き」を徹底的に排除する・・・
この基本の積み重ねこそが、
HNT自着シート工法による信頼性の高い防水層を完成させる確実なステップです!
「役物周りの具体的な処理をもっと詳しく知りたい」
「現場に合わせた最適な工法を選びたい」といったご相談があれば、
いつでもお気軽に弊社までお問い合わせください!
確かな品質の副資材と防水材で、皆様の現場を力強くバックアップいたします!
端末テープについて
今回、ご紹介した「端末テープ」につきましては、「HNT自着シート」のカタログや資料に詳細を記載しております。
こちらから、カタログやマニュアルをダウンロードしていただけます!
- 詳しい仕様や製品詳細を知りたい方はこちら!
- ぶっちゃけ「フローンヌルサットシリーズ」って何がいいの?がわかる!

監修者
東日本塗料㈱営業部 亀田智代
東日本塗料株式会社 営業部所属。
建築塗料や床材、防水材、遮熱塗料に関する情報整理や社内外向けコンテンツ制作を担当している。
お客様との日々のやり取りを通じて得た現場の声をもとに、ホームページやカタログ、メールマガジン、SNSでの情報発信や、採用に関わるコンテンツ制作にも携わる。
現場の実情や社内の取り組みが正しく伝わるよう意識しながら、本記事を監修している。
