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弊社製品について
2022/10/26

吹付塗装とローラー塗装の違いって?~代表的な吹付塗装の基礎知識~断熱コートの場合

管理者用
ピックアップ商品紹介!

はじめに

最近、何かと話題の断熱コートシリーズです。
おかげ様で知名度もグングン伸びてきております。
ありがとうございます!

そこで、お客様にこんなご質問をよくいただきます。
それは・・・・
「断熱コートはスプレーで塗装って書かれているけど、普通のスプレーでもいいの?」

答えは、「NG」です!
では、なぜNGなのでしょうか?

「断熱コート」「断熱コートEX」は屋根面に使用する場合は、推奨仕様として
「プランジャー式エアレス塗装機(エアレススプレーガン)」
「エア塗装機(リシンガン自在タイプ)」の吹付塗装の仕様をカタログに載せております。
そのため、より手軽に塗りたい!というお客様から、上記のような質問をいただくのです。

本日は、断熱コートシリーズの吹付塗装について、
「どのようなものなのか?」「また、ローラー塗装とはどう違うのか?」
また、「この吹付塗装に使われる吹付ガンはどんなものなのか?」
などについて、説明します。
断熱コートの塗装についても、触れていきますので最後までお読みくださいね。

吹付塗装とは

スプレーガンがリシンガン等を使用して、霧吹きのように吹いて塗装をする方法です。

ローラー塗装と吹付塗装のメリット・デメリット

では、ローラー塗装とはどう違うのでしょうか?
また、どういったメリット・デメリットがあるのでしょう

ローラー塗装について

では、ローラー塗装のメリット・デメリットをまとめていきましょう。

メリット

・比較的小面積を塗装する際は、小回りが利く
・周りに飛び散りにくいので、養生が最低限で済む
塗料缶とローラーだけ屋根に持ち上げれば塗れる
後片付けが楽

デメリット

広い範囲を塗装する際は、非常に大変
ローラーパターンが付く
・いくらでもローラーで伸ばせるため、しっかり塗装しないと標準塗布量が確保できない
塗る人によって仕上りが異なることもある

吹付塗装について

では、吹付塗装のメリット・デメリットをまとめていきましょう。

メリット

広い範囲を塗装する際は、非常に便利。
・ローラー塗装に比べ、人工代が抑えられる
・ユズ肌状の仕上りとなるため、汚れが堆積しにくい
・均一な膜厚が形成されるため、塗膜厚による熱損失が生じにくい
塗り始めれば早い

デメリット

・周りに飛び散ってしまうので、養生が大変。というか囲わないといけない
塗装機器の洗浄が、ローラーに比べて大変
専用の機器がないとできない
一人での作業には向かない

吹付塗装に使用する塗装機について

上記では、ローラー塗装と吹付塗装のメリット・デメリットをまとめました。
さて、吹付塗装を選択した場合、どのような塗装機で塗装すればよいのでしょうか?

カタログには、
エアレススプレー・プランジャー式」「リシンガン自在タイプ
と書かれていますね。
では、この塗装機、いったいどのようなものなのでしょうか?

エアレススプレー・プランジャー式

動力源がコンプレッサーで、高圧力でパワーがあるので
高粘度の塗料の厚塗りができ、塗装スピードも速いです。
このことから、工場折板屋根などの大面積施工に適しています
しかしながら、パターンの幅が限られ、ノズルチップの交換が必要です。

口径 0.4~0.8㎜程度(0.016~0.031インチ)
パターン幅 120~350㎜程度
希釈 水道水 5~7%

口径が小さすぎると断熱コートが吐出せず、
大きすぎると吐出量が増えてしまい、
塗膜ワレ、クレーター状の仕上りになります。
また、希釈しないと霧化しにくくなり、作業性が低下するとともに、
ガン詰まりの要因となります。
また、希釈量が多いと、タレ・ワレの原因となるとともに、
クレーター状の仕上りになってしまいます。

リシンガン自在タイプ


空気を圧縮して噴出するタイプなので、塗料に高圧をかける必要がありません。
また、手ごろな価格で手に入れられるものが多いです。
塗布量を調節できるものも多く、小~中面積の塗装にも向いています
しかしながら、塗装効率が悪く、大面積の塗装には不向きです。

口径 4~6㎜程度
パターン幅 -
希釈 水道水 5~7%
口径が小さすぎると断熱コートが吐出せず、
大きすぎると吐出量が増えてしまい、
塗膜ワレ、クレーター状の仕上りになります。
また、希釈しないと霧化しにくくなり、作業性が低下するとともに、
ガン詰まりの要因となります。
また、希釈量が多いと、タレ・ワレの原因となるとともに、
クレーター状の仕上りになってしまいます。

家にあるスプレーでも塗装はできるのか?!

よくお客様から聞かれることがあります。
スプレーって、家にあるようなものじゃだめなの?
確かに、簡単に塗装をしたい!となると、家にあるスプレーを使いたくなりますよね。
でも、それはNG!なのです!
理由は
・断熱コート自体がねっとりしているため、スプレーノズルまで吸い上げられない
・スプレーノズルがつまってしまって出てこない
ということなのです。
また、スプレーに通りやすくするために、過剰に希釈をしてしまうと、
吹付をした際に垂れてしまい、正しい塗布量が守られません。
(断熱コートシリーズは塗膜厚が重要なのです!)
そのため、家庭用のスプレーではなく、ちょっと大変ですが専用のものをご使用くださいね。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
吹付塗装とローラー塗装、上手く使い分けて、
効率の良い塗装工事を行っていきましょう!

断熱コートシリーズのカタログはこちら!

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