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塗料の基礎知識
2021/06/29

雨が降っても、濡れても滑らない床にしたい!~防滑工法と骨材の種類について~

管理者用
ピックアップ商品紹介!
カバー写真は、AUコート+フローンプラチップLの床です。

「玄関の土間が、雨が降って濡れてしまうと滑りやすくて困っている」

「アパートの階段が滑りやすく、住人の方からどうにかしてほしいと言われた」
「工場内の歩行帯で、滑って転んでけがをしてしまった」

など、お困りになったり、お客様から相談を受けたりしたことはありませんか?

こんな時は!
ご存知!防滑工法の出番です!

弊社でも、様々な骨材をご用意していたり、
防滑工法と言われる工法を数多く持っていたりします。

本日は、その「防滑工法」についてご説明した上で、
骨材の種類や効果的な使い方、メリットやデメリットを
お伝えしていこうと思います。


 防滑工法の種類について 
骨材を撒くか、塗料に混ぜるか、元々骨材が入っている塗料を使うか
それぞれ変わってきます。

 工法1  ニート防滑工法 

骨材を撒いて仕上げるのがニート防滑工法
です。
内外部のあらゆる床面にお使いいただける工法です。
クリヤー骨材を使えば、クリヤー塗料でも防滑工法が可能となります。
しかしながら、骨材の量をしっかり守って撒かなければならなかったり、
塗料を塗ったそばから撒いたり、そして乾いた後に掃き取ったり
撒くのに技術が必要だったり、工程が多くなってしまったりします。

こちらの写真をご覧ください。


また、先述しましたが、散布後、塗膜が乾いたら、
余分な硅砂を全て掃き取らなければなりません。
掃き取りが十分でないと、骨材ムラがおきてしまい、
均一な防滑の床にならないため、注意が必要です。


<弊社製品の工法>
★フローンヌルサット 防滑(追吹付)工法(総合塗膜厚約1.2㎜薄膜)
★フローンフルトップ FF‐2.5HRN工法ニート防滑(総合塗膜厚約2.5㎜厚膜)



 工法2  ミキシング防滑工法 

塗料に骨材を混ぜて塗るのがミキシング防滑工法
です。
混ぜて塗るだけなので、ニート防滑よりも手間がかからず簡単です。
内外部の階段や廊下にオススメ。
しかしながら、この工法は、骨材自体に重みのあるものは使えません
例えば、硅砂をミキシング防滑工法で塗ってしまうと、
硅砂自体が沈んでしまい、しっかりとした防滑効果が得られませんので、
ご注意ください。
(フローンアクアファーストのような高粘度品は可能)

<弊社製品の工法>
★フローンヌルサット プラチップ仕上げ(総合塗膜厚約0.9㎜薄膜)
★AUコート AUプラチップ仕上(総合塗膜厚約0.9㎜薄膜)
★フローンフルトップ FF-SP2.0TN工法ミキシング防滑(総合塗膜厚約2.0mm)
※ プラチップを使用した工法は、湿潤面では十分な防滑性が得られません。


 工法3  骨材既調合の塗料を使う工法 

塗料には、もともと骨材が入っているものもあります。
そのような塗料を使うのも一つの方法です。

<弊社製品の工法>
フローンアクアストリート 軽防滑工法(総合塗膜厚約0.3㎜薄膜)
フローンクイックF 軽防滑工法(総合塗膜厚約0.3㎜薄膜)

フローンアクアストリート、フローンクイックFともに、
フローン硅砂7号と同等の防滑性が得られます。


では、次にお客様からよくご質問をいただく、
弊社の骨材について説明いたします。

 東日本塗料の骨材について 

 その1  フローン硅砂 




  フローン硅砂5号 フローン硅砂6号 フローン硅砂7号
容量 15㎏ 15㎏ 15㎏
主成分 天然石 天然石 天然石
粒の大きさ 約0.5㎜程度 約0.3㎜程度 約0.2㎜程度
推奨部位 油面、水場
スロープ、駐車場
軽油面、軽水場
駐車場
廊下、階段
歩行部
特徴 高い防滑性
値段が比較的安価
塗膜面に撒くタイプ
中程度の防滑性
値段が比較的安価
塗膜面に撒くタイプ
軽度の防滑性
値段が比較的安価
塗膜面に撒くタイプ

硅砂は天然石であり、価格も安く、最も多く使用されている防滑用骨材です。
大きさによっては、しっかりとした防滑効果が得られるので、
油面から一般的な階段まで、幅広く使用することができます
しかしながら、防水材や防水材トップコートに混ぜてしまうと、
塗膜の伸びに悪影響を与え、塗膜が切れてしまうため、
弊社としてはお勧めしておりません。


 その2  フローンクリヤー塗料用骨材 


容量:0.3㎏、1㎏
主成分:ソーダ石灰ガラス
粒の大きさ:約0.3㎜(フローン硅砂6号相当)
特徴:クリヤー仕上の防滑に最適な骨材。手で撒くタイプ。


 その3  フローンプラチップ 




  プラチップ プラチップL
容量 2㎏ 2㎏
主成分 PET
(ポリエチレンテレフタレート)
PET
(ポリエチレンテレフタレート)
粒の大きさ 約0.05㎜ 約0.3㎜
推奨部位 廊下、階段、歩行部 廊下、階段、歩行部
特徴  軽度の防滑性
(軽防滑。
硅砂に比べて摩耗性に劣る)
手軽に塗れる
硅砂6号と同等の防滑性
手軽に塗れるがプラチップより
丁寧な施工が必要

プラチップは耐油・耐薬品に優れており
硅砂と比べて軽い素材であるため、
塗料の中に入れても沈降しづらく、作業性に優れています。

さて、ここで各種骨材について、まとめてみましょう。



いかがでしたでしょうか?
用途や目的、施工方法に合わせて、
硅砂やプラチップを使い分けて、
安全できれいな塗膜を手に入れましょう!

こちらから、上記内容をまとめた講習会用資料を
ダウンロードしていただけます。
こちらの資料には、場所別でお勧めの骨材や、
施工実績写真をお載せしております。
是非、ご活用くださいね。

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