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弊社製品について
2025/02/18

知らなきゃ損!アスファルトコンクリートの塗装ポイント!

管理者用
ピックアップ商品紹介!

はじめに

私たちの生活に身近なアスファルトコンクリート
その施工の容易さ、コストメリットから舗装材として広く使用されており、
弊社でもお客様からよく、
「アスファルトコンクリート面に塗装したいけど、どうすればいいの?」
といった問い合わせをいただくことがあります。
ここでは、「アスファルトコンクリート面への塗装」について、
材料選定や施工手順を確認していきましょう!

アスファルトコンクリートとは

まずは、「そもそもアスファルトコンクリートって何?」というところから
おさらいしましょう!

アスファルトコンクリートとは?


アスファルト、砂、砕石等を加熱混合し、冷やして固めたものです。
アスファルトは原油から精製され、アスファルトコンクリートによる道路舗装の他、
防水用途などにも利用されます。

コンクリートと何が違うの?

ではここで「コンクリート」とは何が違うのか?
説明していきましょう。


セメント、水、砂、砂利等を混ぜ合わせ、固めたものです。
セメントと水が水和反応することから非常に強固な構造を持ち、
床面に限らず、建築資材の中でも幅広い用途で用いられます。

メリット・デメリット

上記から、どちらも砂や砂利、砕石等を固め、床面を形成することがわかります。
しかしながら、各材料で舗装した場合は、相反する特徴を持ちます。

  メリット デメリット
コンクリート セメントと水の水和反応による高耐久性。 強度の発現に時間を要する。
アスコンに比べ高価。
アスファルト
コンクリート
工期が短く済む。
コンクリートに比べ安価。
補修が容易。
コンクリートに比べ耐久性に劣り、
ひび割れやわだちのような変形が起こりやすい。

材料の選びかた~何を塗ればいいの?~

★オススメは、1液タイプの水性です!★

アスファルトコンクリートは溶剤に弱く、溶剤系の塗料を塗装すると、
ブリード(アスファルト成分が表面ににじむ現象)が起こることがあります
また、弊社の2液タイプの塗料は、化学反応による強固な塗膜を作るのに対し、
1液タイプの塗料は適度な柔軟性を有することから、
弊社ではフローンアクアファースト(艶消)水性フロアー(艶有)のような
【1液水性タイプ】の塗料を推奨しています。
艶の有無によって材料をお選びください。

水性フロアーカタログは下記画像をクリック!


フローンアクアファーストのカタログは下記画像をクリック!


特に、フローンアクアファーストは低温時の乾燥性にも優れることから、
工期、施工時期に縛られにくく、多くの現場に採用されています。
フローンアクアファーストについての詳細はこちら!
「フローンアクアファースト」はどのくらい乾燥が早いの?(現場施工写真有!)

施工手順~どうやって塗ればいいの?~

①下地処理~旧塗膜の除去・塗装面の清掃~
コンクリート面への塗装時同様、
下地アスファルトコンクリートの確認、清掃を行いましょう。
アスファルトコンクリート面へ塗装する際、下地となるアスファルトコンクリート面は、
充分な転圧と緻密な仕上がりが必要となります。
コンクリート面への塗装同様、脆弱部は完全に除去しましょう。
また、アスファルトコンクリート面の凹み部に入り込んだゴミや、泥等の汚れは、
高圧洗浄等で除去し、充分に乾燥させてください。

②塗装
下地は充分に乾燥しましたか?
下地が乾燥したら塗装工程です。
フローンアクアファースト・水性フロアーは、
アスファルトコンクリート面に直接塗布することが可能ですので、
プライマーを塗布せず、各製品の仕様に沿って塗装をしてください。

※注意事項※
旧塗膜がある場合は、カチオン浸透エポプライマー(1液水性プライマー)を
ご使用ください。

注意事項

ではここで、アスファルトコンクリート面に塗装する際の
注意事項をまとめておきます。

①新設アスファルトコンクリート面について

新設アスファルトコンクリート面は油分が多量に残っており、塗料の密着を阻害します。
転圧後2週間以上期間を空け、表層の油分が無くなってから施工してください。
どうしても塗装しなければいけない場合や、表層部の油分が充分に消失しない場合は、
フローンオイルクリーナーSP等を使用して油分を入念に除去、高圧洗浄を行った後、
充分に乾燥させ、表面の機械研磨、清掃をしてから施工してください。

②開粒アスファルトコンクリート面について

アスファルトコンクリートの中には、使用している骨材により、
開粒アスファルトコンクリートと呼ばれ、排水性を有するものがあります。
開粒アスファルトコンクリートは骨材の隙間が多く、
ローラー塗装では隙間に塗料が押し込まれてしまいますので、吹付けにて塗装してください。

ここで、密粒アスファルトコンクリート面と、開粒アスファルトコンクリート面に、
フローンアクアファーストを塗装した写真を見てみましょう。

まずは密粒アスファルトコンクリート面です。

塗料が吸い込まれずに塗膜になっていることがわかります。

次に、開粒アスファルトコンクリート面へに塗装したものを見てみましょう。

表面の凸凹に沿って塗料が吸い込まれ、より凸凹が表出していることがわかります。

③使用量について

アスファルトコンクリートはコンクリート、モルタル面に比べて凹凸が大きく、
表面積が大きくなりますので、塗料の使用量が多くなる恐れがあります。
施工時に塗料が不足しない様に、お見積りの際は多めに材料計算してください。

サビの発生について

アスファルトコンクリートに使用している骨材の影響で、
予期せぬサビが発生する場合があります。
予めご了承ください。

この現象は、未塗装の場合でも発生することがあります。

施工事例

最後に施工事例をご紹介しましょう!

遊歩道塗装

駐車場の色分け



こんな使い方も!

こちらをご覧ください


古くなったアスファルトコンクリート面に黒色を塗装することで、
新設時のような仕上がりになります。

おわりに

アスファルトコンクリート面の塗装について、
材料選定や施工手順、注意事項の説明をさせていただきました。
材料を選定し、注意事項を守れば、
コンクリート、モルタル面同様にアスファルトコンクリート面も塗装が可能ですので、
ぜひご使用ください。
現場下見の依頼、仕様相談もお待ちしています!

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