結局「11」と「12」ってどう違うの？～満を持して登場！フローン防水材シリーズ～
管理者用
はじめに
弊社の代表的な製品と言えば！
フローン#11とフローン#12です！
東日本塗料のロングラン製品として、
今も多くのお客様からご愛顧をいただいております。
ありがとうございます！
さて、今回は、
「フローン#11とフローン#12はどう違うのか？」
というテーマに沿って、説明していきましょう！
フローン#11とフローン#12とは？
カラーウレタン塗膜防水材フローン#11・フローン#12は、
優れた性能と高品質で高度な防水機能を発揮する材料です。
下地亀裂に対する追従性に優れ、弾性のある強靭な塗膜を形成し、
水をシャットアウトします。
また、ウレタン塗膜防水材の優れた特性を活かすJASS 8、
国土交通省共仕適合の工法など、用途に適した仕様が可能です。
屋上、ベランダなどの防水材として、耐候性に優れ、
数多くの施工実績を持つ信頼性の高い塗材です。
防水性能に違いはあるの？
実は、フローン#11とフローン#12では、
後述するように樹脂量の配合に違いがあるものの、
JIS A 6021の規格を満たしているという点で性能に違いはありません！
つまり、どちらもしっかりとした防水性能を持った製品となります。
しかしながら、横に引っ張る力や、引き裂く力が加わった際に、
より強度を発揮するのは、フローン#11です。
つまり、建物に対する追従性（建物の動きに対する対応力）はフローン#11の方が上です。
そのため、フローン#11・フローン#12共に自信を持ってご紹介できる製品ですが、
ワンランク上の強い防水性能を求めるのであれば、フローン#11の方がオススメです。
フローン#11とフローン#12の違い
では、上記以外にフローン#11とフローン#12は、
どこがどう違うのでしょうか？
下記より、見ていきましょう！
違い① 配合比
- フローン#11の配合比=A液（硬化剤）1：B液（主剤）1
- フローン#12の配合比=A液（硬化剤）1：B液（主剤）2
上記のように、配合比が違います。
・・・・もうお気づきですよね。
この配合比が、製品の名前の由来となっているのです！
違い② 可使時間
- フローン#11の可使時間→60分
- フローン#12の可使時間→50分
これは、塗料中に入っている樹脂分の量の差となります。
違い③ 作業性
フローン#12は、混合後の時間に比例して、
粘度が高く、重くなっていきます。
それに対して、フローン#11は、混合後も粘度が高くなるのが遅いのが特長です。
下記の表をご覧ください。
フローン#11の場合は、1セットの施工がひと段落ついた程度のタイミングで
粘度が高まっていくイメージです。
つまり、作業性という観点で見ると、フローン#11の方が良い、ということになります。
違い④ 価格
これまで述べてきた「違い」の理由から、㎏単価で比較すると、
フローン12の方が若干お安い価格設定となっております。
それは、より作業性を向上させるような樹脂量等の設計を組んでいるためです。
作業性が良くなるよう、樹脂量を多くしているため、
フローン11の方が高価となっているのです。
違い⑤ 色
フローン#11は「A-4フォックスグレー」という色のみとなっておりますが、
フローン#12には、「A-4フォックスグレー」の他に、
遮熱効果を持った「クールホワイト」という色があります。
遮熱というと、専用のトップコートを塗布することで遮熱効果を持たせるイメージですが、
中塗りにフローン#12 クールホワイトを使用することで
より遮熱効果を持たせることができるのです！
詳しくはこちらの記事をご覧ください！
（リンクをクリック！）
おなじみの「フローン12 クールホワイト」は業界でもちょっと珍しい防水材なんです！
まとめ：フローン#11・フローン#12比較一覧表
 フローン#11 |
 フローン#12 |
|
| 配合比 | A液（硬化剤）1：B液（主剤）1 | A液（硬化剤）1：B液（主剤）2 |
| 可使時間(23℃） | 60分 | 50分 |
| 作業性 | ◎ | △ |
| 価格 | △ | ◎ |
| 防水性能 | ◎ | ○ |
| JIS規格 |
JIS A 6021 | JIS A 6021 |
おわりに
よくお客様からは、
「フローン#11と#12、防水性能が優れているのはどっち？」
というご質問をいただくのですが、
答えとしては、
「JIS A 6021の規格を満たしているという点で性能はどちらも同じ！」
ですが、
「建物に対する追従性（建物の動きに対する対応力）はフローン#11の方がより上」
ということになります。
よろしければ覚えておいていただけると嬉しいです！
