TOP > 塗料ナレッジノート > 塗料の基礎知識 > 仕上がりイメージがひと目でわかる!塗板の使い方まとめ
塗料の基礎知識
2025/12/08

仕上がりイメージがひと目でわかる!塗板の使い方まとめ

亀田 智代
塗料ナレッジノート
弊社には、様々な塗料がラインナップされています。
そして、それぞれ様々な塗装方法や仕様があります。
実際に塗るとどのような仕上がりになるのかわからずに、
塗ってから「こんなはずじゃなかった!」というようなことになりたくないですよね。
塗る前に、どんな仕上がりになるのか、イメージが知りたい。
そんな時にはぜひ、弊社に「塗板」をご活用ください。
実際に塗装するときと同じように作製していますので、
どんな仕上がりになるのかイメージすることができますよ。
(塗板のご依頼は、基本的に有償となります)

お問い合わせはこちらをクリック!


カタログダウンロードはこちらをクリック!


目次

「塗板」とは?

塗板とは、施工仕様に則って作製した塗膜の見本のことです。
実際の製品を使用して作製します。


断熱コートEXの塗板。左がスチップル仕上、右がユズ肌仕上。

当社では、縦20㎝×横10㎝の短冊形が基本の形です。
お客様のご要望に合わせて、仕様などをカスタマイズしてお作りするのですが、
上の写真のように、
下塗り、中塗り、上塗りなどの工程が一目でわかるものもあったりします。

塗板はこうやって活用する!

では、実際に塗板に使用する場面や使用方法をご説明していきたいと思います。

現場での説明で活用!

まずは一番多いのが、現場での製品説明の際に活用する方法です。
カタログや仕様書によって施工方法は把握できますが、
実際塗装した際にどの様な完成塗膜になるのかを一目で確認することができます。
塗板が1枚あるのと無いのでは説得力も変わってきますので、
施工前に1度、関係者の皆様で確認することをオススメします。


フローン防水材の仕上がり

発色具合の把握で活用!

当社の常備色・標準色を始め、日塗工合わせの調色など、色でお悩みの際、
【使用予定の製品】の【採用予定の色】で塗板を確認しておけば、
「こんなはずじゃ・・・!」という、塗装後の色の食い違いも少なくなります。
例えば、当社発行の色見本がありますが、
同じ色でも製品や膜厚によって多少の差異があります。
樹脂系統の違い(アクリル、ウレタン、エポキシ、シリコン等)、
更には艶の有無でも、色の出方は変わってきます。

様々な床材のA-2エメラルドグリーン色の塗板

また、似たような色を比較し、気に入った色を採用する場合もあります。
どの色にしようか迷った場合は、ぜひ塗板をご活用ください。

仕様の違いや硬度の把握で活用!

同一製品でも工法によっては、様々な仕様を組むことができます。
例えば、

・防滑仕様と平滑仕様で、どのくらい滑りにくさに違いがあるのか?
・防滑仕様でも、硅砂7号と硅砂6号ではどのくらい異なるのか?
・防滑仕様と軽防滑仕様の違いとは?
・1.5㎜厚と3.5㎜厚は、見た目の厚さがどのくらい異なるのか?
(これは横から見ないと分かりません)
・柔らかい(または硬い)と聞いていたが実際どの程度柔らかい(または硬い)のか?

等々、これらに関しても、実物を見て触れば、感覚はだいたいつかめるハズです。


例えば、上の写真は様々な仕上がりのフローンヌルサット(A-4フォックスグレー)です。
左からコーティング工法、プラチップ仕上、防滑硅砂6号、防滑硅砂7号ですが、
それぞれの仕上がりの違いがお分かりいただけるかと存じます。

また、こちらをご覧ください。

フローンフルトップの塗板です。
横から見ると仕様の違いによる塗膜厚の違いがわかります。
(左がFF-SP1.5工法、右がFF-4.5HR工法)

カタログや写真でも完成塗膜を見ることはできますが、
実際の質感や厚みなど、実際に見てみないとわからないこともあります。
塗板で確認をすることで、イメージが鮮明になると思いますよ!

番外編!こんな使い方も!

その他にも塗板を用いて様々なことができます。

遮熱塗料の温度測定

例えば、同じ遮熱塗料の塗板と、非遮熱塗料の塗板を真夏の日の当たる場所に置きます。
そうすると、温度上昇にどの位の差があるのかを確認することができます。

こちらをご覧ください。

塗板を二枚並べて、赤外線ランプの光を当ててみました。
左がエコトップの塗板、右がエコトップ遮熱の塗板です

この時の塗板をサーモグラフィーで撮影してみました。
このように、塗板を使って遮熱効果を確認することができました。

もちろん、サーモグラフィーという機械はどこにでもあるものではありません。
やけどをしないように気を付けながら、手で触ってみても、
温度の差はお分かりいただけるかと思います。

対汚染性の確認

フローンヌルサットの塗板を実際に踏んでみると、
ヒールマークの付きにくさを確認することができます。

【塗板を用いた耐汚染性確認方法】
①塗板を踏んでみます。


②右半分をティッシュで拭きます。


③比べてみます。
ティッシュで拭いたところは、汚れがすぐに落ちていることがわかります。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
一口に塗板と言っても、様々な活用方法がありますので、
塗板をご要望の際は、いつでも東日本塗料までご連絡ください!
枚数、サイズ等相談いただければ、可能な限り対応いたします。
(作製に時間がかかることがございます。ご了承くださいませ。)
詳しくは当社営業担当までお問い合わせください!
(塗板のご依頼は、基本的に有償となります)

お問い合わせはこちらをクリック!

関連記事