外壁塗替えシリーズ第2弾★不具合の単語帳にも使える!★外壁を塗り変えたい!でも、下地処理ってどうしたらいいの?
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外壁塗替えシリーズ第1弾!外壁の素材と種類ってどんなものがあるの?~外壁素材用語集~
今回は、外壁塗替えステップ3!
外壁を塗り替える前の、下地の点検事項について、お伝えいたします。
点検事項は、「塗膜表面」「塗膜層」「コンクリート・モルタルの劣化」について
見ていく必要があります。
下記では、それぞれの項目と下地処理方法について、まとめていきましょう!
【今回の点検事項は、「塗膜不具合」の単語帳としてもお使いいただけます!】
チェック箇所① 塗膜表面の劣化
★☆ 汚れ ☆★
ほこりや油脂分、大気汚染物などの付着、コケ類などの繁殖により、壁面に付着した状態。
<下地処理方法>
高圧水洗(14.7~19.6MPa)、サンダー、ワイヤーブラシなどで除去
★☆ 変色・退色・光沢の低下 ☆★
表面の色の明るさや鮮やかさが変化して、塗装初期の色から変化すること。
また色があせてしまうこと。
塗膜自体の劣化で光の反射率が悪くなり、艶がなくなってしまうこともあります。
★☆ チョーキング ☆★
塗膜表面が劣化して、塗装材料の中の充填剤などが表面に直接現れてしまい、
表面に粉末が付着した状態です。
指で触ると白い粉が付く現象、あれがチョーキングです。
<下地処理方法>
高圧水洗(14.7~19.6MPa)、サンダー、ワイヤーブラシなどで除去
チェック箇所② 塗膜層の劣化
★☆ ふくれ ☆★
塗膜が気体や水分などが原因で浮いて盛り上がってしまうこと。
こうなると、美観を損なうだけではなく、保護機能もなくなってしまいます。
<下地処理方法>
ふくれ、脆弱部を除去し、面揃えを行う
★☆ ヘアークラック ☆★
塗膜に裂け目ができてしまうこと。
意匠性、耐久性の確保ができなくなってしまいます。
<下地処理方法>
高圧水洗(14.7~19.6MPa)、サンダー、ワイヤーブラシなどにて脆弱部を除去
★☆ はがれ ☆★
上記の「ふくれ」写真をご覧ください。
ふくれが生じた部分から剥がれてしまっています。
このように塗膜が付着力を失ってしまうことを「はがれ」といいます。
こうなると保護機能も同時に失われてしまいます。
<下地処理方法>
はがれた部分を除去し、面揃えを行う
★☆ 摩耗 ☆★
塗膜の表面が、ごみやほこり、砂などによってすり減ってしまうこと
意匠性や耐久性の確保が難しくなってしまいます。
<下地処理方法>
高圧水洗(14.7~19.6MPa)、サンダー、ワイヤーブラシなどにて脆弱部を除去
チェック箇所③ コンクリート・モルタルの劣化
★☆ 構造クラック ☆★
コンクリート・モルタル塗り面に割れが発生してしまい、
表面の塗膜ではなく、建物自体が割れてしまう状態。
こうなってしまうと、建物自体の安全性に支障をきたします。
モルタル自身の収縮によるものと、躯体の収縮によるものと2種類あります。
<下地処理方法>
●幅0.3㎜以上の場合
Uカット後にフローンシーリングを充填し、ポリマーセメントモルタルにて処理
●幅0.3㎜以下の場合
ポリマーセメントモルタルにて処理
★☆ 浮き ☆★
モルタル塗りとコンクリート躯体との接着界面が分離してしまい、
両者が一体となっていない状態のことです。
浮きが成長して目視で判断できる場合は「はらみ」と言い、
浮きの小規模なものは「ふくれ」と呼びます。
上記「ふくれ」について触れましたが、こちらも「浮き」の一種なんですね。
この浮きを放置してしまうと、躯体から脱落してしまいます。
脱落したものによって、人身事故が発生してしまうことも!
<下地処理方法>
浮いたところをはつった(剥がした)後に、ポリマーセメントモルタルにて補修
または、エポキシ樹脂をピンニングする。
★☆ 欠損 ☆★
ひさし部分や出隅部分、ベランダの面台の部分などは、ひび割れが生じた後に、
脱落してしまうことがあります。
このように、小さな部分が欠けてしまうことを欠損と言います。
浮きと同じように、人身事故に繋がる恐れがあります。
<下地処理方法>
欠損部はポリマーセメントモルタルにて処理
★☆ エフロレッセンス ☆★
コンクリート中の水分がコンクリートの中の物質を溶かし、
コンクリートの表面に白い固まりとなって出てくること。
この白い固まりが華のようになることから、「白華」といいます。
つらら状になったり、粉状・針状になったりもします。
ひび割れ部分などから入った雨水によって白華を生じることもあります。
<下地処理方法>
高圧水洗(14.7~19.6Mpa)、サンダー、ワイヤーブラシなどにて除去
★☆ 水漏れ ☆★
躯体コンクリートとモルタル塗り層との間に雨水が侵入し、
室内にまで水分が漏れ出してしまうことです。
ひび割れ、浮き、欠損などが原因で起こることが多いです。
<下地処理方法>
まずは、雨水侵入箇所を特定しましょう!そこから、防水処理です。
★☆ 錆水の付着 ☆★
鉄部のサビが壁面に現れてしまっている状況。
<下地処理方法>
錆の出る原因をまずは十分に突き止めましょう!
そこから、ケレン、防錆処理後にポリマーセメントモルタルにて処理します。
いかがでしたでしょうか?
「不具合」と一口にいっても、
塗膜表面なのか、塗膜層なのか、コンクリート・モルタルなのか、
それによっても処理方法は変わってきます。
もちろん、これだけで正しく見極めるのは非常に難しいと思います。
そういった場合は、当社営業が現場下見もいたします。
ぜひ当社までお気軽にお問い合わせくださいね。
正しく見極めて、きれいな外装を手に入れましょう!